みなさんこんにちは!Kuumです。一年ぶりにCao Banに行ってきました。ハノイからBac Sonを目指して北上し、カルストの山々に抱かれた谷を縫うように走り抜けThat Keで1泊した後、Ban Giocの滝から山あいの道を走り、Cao Bangの街で2泊するルートです。
【1日目】Bac SonからThat Kheへ
11月23日、朝7時に出発。
本当は6時半には走り出したかったんですが、準備に手間取り、朝ごはんを食べずにスタートすることに。
ハノイからノイバイ空港方面へ向かう国道を北上し、そのままランソン方面へと続くAH1(Asian Highway)に乗って目的地を目指します。
Google Mapはたまに“地元民専用ショートカット”みたいな細い道を案内してきますよね。車幅ギリギリ、家と家の隙間みたいな場所を平然と推してくるやつです。
そんな裏道に誘われつつ、走り始めて2時間ほどでバインミーを買って朝食休憩。ひと息ついたあと、最初の目的地へ向かいます。


2時間くらい走ったところで休憩と朝食タイム。その後、まずは第1目的地のポイントを目指します。


国道から外れると、奇岩の山々が姿を現し始めます。
山の中腹にぽっかり穴が空いている光景は、北部ならではの風景。
山間の道は舗装こそされていますが幅が狭く、このあたりは採石場があるのでトラックの往来が多く土煙がすごい。マスクとゴーグルは必須装備です。
最初のポイントは「Núi mắt thần Yên Sơn」。
穴の空いた山はいくつかありますが、ここは比較的コンパクトで写真が撮りやすいスポットです。
写真を撮ったら次の目的地へ。
Bac Sonへ向かう道は過去に2回ソロツーで走ったことがあり、細いながらも適度なワインディング、カルストの山々、田畑の風景が続くとても気持ちの良いルートです。
向かったのは「Thảo nguyên Đồng Lâm」。雨季は浅い湖、乾季は草原となり馬が放牧される場所で、観光客にも人気のスポット…なのですが。
10月の大雨と洪水の影響で、草原一帯が泥流に覆われてしまい痛々しい姿に。
泥の厚みは20〜30cmほど。表面は乾いて見えても内部は水分を多く含んでいて、総重量300kg近いCB500Xで走るのは不可能。
周囲にはほとんど人もおらず、観光客は皆無でした。ここは潔く引き返して次のスポットへ向かいます。


Bac Sonへ向かうDT243号線は交通量も少なく、ワインディングは絶妙。
ゆっくり景色を楽しみながら走れるぜいたくな道です。


Bac Sonは2025年、国連観光機関(UN Tourism)の「最優秀観光村」を受賞したと話題になっていたので訪れてみました。しかし、村自体は“良い意味で普通のベトナムの田舎”といった雰囲気で、期待しすぎると拍子抜けするかもしれません。
ここからLang Sonの街へ向かうか、それともCao Bang方面へ進むか少し悩みました。
当初はLang Sonに2泊して周辺を走る予定も考えていましたが、地図を見ながら検討した結果、Bac SonからThat Kheへ抜ける山道を走ってみることに。
この区間はさらに道幅が狭く、アップダウンもカーブも強め。
対向車はほとんどなく、正直ちょっと心細くなる道です。
補修も進んでおらず、あちこちに土砂崩れの跡が残っています(とりあえず車が通れるようにはなっている)。
Bac Sonを出たのが12時過ぎ、That Kheに着いたのは14時半。
68kmの区間を2時間半かけて走りました。


バイク旅では宿は基本予約しません。
走りたい道をその時の気分で決めたいし、Googleマップでは道路状況が読み切れないことも多いからです。
ただ、いくつか候補のホテルやニャギ(ベトナム風民宿)は事前にチェックしておきます。
That Kheは本当に小さな町ですが、事前に調べていたホテルへ行って部屋が空いているか聞いてみました。
200k〜400k VNDの4タイプがあるとのことで、窓ありの250k VNDの部屋にチェックイン。
屋根付きの屋内駐車場なのも安心ポイント。


本日の走行距離は約240km。
砂だらけになった服を脱いでシャワーを浴びたら、少し休憩して町を散策します。


歩いてみたところ、本当にのどかな田舎町で観光客の姿はほぼなし。
途中のカフェで一息つき、部屋に戻って夕食までゆっくり休むことにしました。
That Khe の夜は早く、更けていく町の静けさが心地よく感じられました。
2日目は、いよいよ Ban Gioc の滝と山岳ルートへ。
北部の自然が本気を出す区間のスタートです。
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