NORTHERN VIETNAM TOURING
4日間、936km。ハノイからカオバンの山岳路へ
2024年10月24日から27日まで、北部ベトナム・カオバン方面を4日間走りました。
今回の記事では、実際に保存したKMLの走行データをもとに、距離、時間、速度、標高を振り返ります。
総走行距離は936.3km。地図上の一本の線をたどると、ハノイを出発して北へ向かい、
山岳地帯を巡って再びハノイへ戻るまでの旅が見えてきます。
今回走ったルート
初日はハノイを出発してカオバン方面へ。2日目と3日目は北部の山岳路を巡り、
最終日は早朝に出発してハノイまで戻りました。赤い線が、実際にバイクで走った軌跡です。

4日間の走行データ
| 日程 | 距離 | 所要時間 | 平均速度 | 最低標高 | 最高標高 | 高低差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Day 110月24日 | 265.1 km | 7時間44分 | 34.2 km/h | 9 m | 812 m | 803 m |
| Day 210月25日 | 229.9 km | 9時間00分 | 25.5 km/h | 187 m | 721 m | 534 m |
| Day 310月26日 | 135.6 km | 5時間56分 | 22.8 km/h | 187 m | 1,097 m | 910 m |
| Day 410月27日 | 305.7 km | 7時間53分 | 38.8 km/h | 8 m | 1,155 m | 1,147 m |
| 4日間合計 | 936.3 km | 30時間34分 | 30.6 km/h | 8 m | 1,155 m | 1,147 m |
※ KMLに保存された数値を使用。高低差は各日の最高標高から最低標高を引いて算出しています。
Day 1|ハノイから北へ、265.1km
旅の始まりは標高18mのハノイです。市街地を離れ、北へ進むにつれて平地の景色は少しずつ山へ変わっていきます。
初日の走行距離は265.1kmでした。夕方3時に到着なので予定通り。Cao Bangへの道は途中の景色も単調で、楽しめるの最後の50Kmくらい。ハノイから北部山岳エリアへはどこに行くにも1日目が大変。長い距離と到着するまで単調な道。最高標高は812m、累積標高は2,368mに達しました。
4日間の装備を積んだバイクで走る初日は、距離だけでなく旅のリズムをつくる一日でもあります。
無理に急がず、山岳路に入ってからの路面や天候を確かめながら進みました。その走り方が、平均速度34.2km/hという数字にも表れています。




カオバンへ近づくと、道の表情が変わる
ハノイからの前半は、交通量のある比較的幅広い舗装路が続きます。山が近づくにつれてカーブが増えますが、主要道路の舗装状態はおおむね良好でした。路面そのものより、トラックやバス、地元のバイクが混在する交通状況に注意が必要です。

Day 2|山の奥へ、9時間のロングライド
2日目は今回もっとも長い9時間の走行となりました。距離は229.9kmですが、平均速度は25.5km/hです。
直線的に距離を稼ぐ道ではなく、カーブと高低差が続く北部らしいルートだったことが分かります。
最高標高は721m、累積標高は2,447mでした。走った距離以上に、登りと下りを何度も繰り返した一日です。
山間部では、同じ200kmでも平地とは疲れ方がまったく違います。景色を楽しみながらも、集中力を切らさないことが大切です。



バンゾック滝とグオムガオ洞窟へ
2日目は、カオバンを代表する景勝地にも立ち寄りました。バンゾック滝では、幾重にも分かれた水の流れと、背後に連なる石灰岩の山々が一度に目に入ってきます。
写真で見ていた場所でも、実際に水音を聞きながら眺めると、景色の大きさがまったく違って感じられました。


滝の近くにあるグオムガオ洞窟にも入りました。外の強い日差しから一転し、洞内はひんやりとしています。
岩肌や鍾乳石が照明に浮かび上がり、バイクで走る時間とは違う静かな体験になりました。


集落内では道幅と対向車に注意
主要道路から集落へ入ると、センターラインがなくなり、道幅も狭くなります。家や商店が道路のすぐ近くにあり、駐車車両、歩行者、地元のバイクが突然現れることもあります。大型車とのすれ違いでは、無理に進まず、幅のある場所で先に待つ方が安心です。

カルスト地形の間を抜ける道は、このルートでも特に印象に残る区間です。ただし、岩壁沿いのカーブでは対向車が見えるまでの距離が短く、路面に細かな砂利が残ることもあります。景色を見るときは、安全な場所に停車してから楽しむようにしました。
Day 3|短い距離に凝縮された山岳ルート
3日目の距離は135.6kmで、4日間の中では最短です。それでも走行時間は約6時間、最高標高は1,097mまで上がりました。
平均速度22.8km/hは今回もっとも低く、急勾配や細かなカーブが続く区間だったことが分かります。
累積標高は2,251mでした。距離だけを見れば軽い一日に思えますが、実際の負荷は小さくありません。
北部ベトナムのツーリングでは、走行距離だけで予定を決めず、標高差と道路状況を含めて考える必要があります。



道路状況を見ながら進む山岳区間
山間部では舗装状態が急に変わることがあります。工事中の区間や路肩が崩れた場所では、景色よりも前方の路面を優先して走りました。
対向車が少ない道でも、カーブの先からトラックやバスが現れることがあります。速度を抑え、余裕を残して走ることが安全につながります。



山道を走り終えたあとは、町へ戻って遅めの食事を取りました。山の静けさから市場のにぎわいへ移る時間も、今回の旅で印象に残っています。


Bao Lacで迎える夕暮れ
Bao Lacに着くころには、山の間へ夕日が沈み始めていました。中心部を歩いたあと、川沿いのカフェでコーヒーを飲みながらひと休み。山岳路を走り終えたあとの、静かな町の時間も旅の印象に残っています。



動画で見る|山岳路からBao Lac中心部へ
補修中の路肩、集落内で舗装が途切れる区間、カルストの谷、岩壁沿いの道、Bao Lac市場周辺の交通状況を約1分46秒にまとめました。
舗装が途切れ、石の浮いた路面へ
山の奥では、舗装路から未舗装路へ突然変わる場所がありました。写真の区間は大小の石が路面全体に浮いており、タイヤを取られやすい状態です。CT125では通過できましたが、速度を落とし、ハンドルを強く握りすぎないように進みました。

補修中の区間は砕石と段差を確認
北部の山道では、舗装工事や補修が区間ごとに行われています。工事車両が見えなくても、路肩に砕石が積まれていたり、舗装面に細かな石が広がっていたりします。カーブの途中で路面状態が変わることもあるため、きれいな舗装路と同じペースでは走らない方が安全です。

荒れた舗装路は路肩側ほど慎重に
舗装されていても、表面が波打っている場所や、端に砂と小石がたまった場所があります。特に下り坂では、カーブへ入る前に十分減速し、なるべく荒れの少ないラインを選びました。雨の後は泥が流れ出す可能性もあります。

CT125で走った感触
CT125は低速で扱いやすく、荒れた区間でも足を着きやすい点が安心につながりました。一方で、荷物を積んだ状態ではリアが振られやすくなるため、未舗装路では急なブレーキや大きなハンドル操作を避けています。道路状況は季節や工事によって変わるため、この記録は2024年10月時点の参考としてご覧ください。
Day 4|夜明け前の山を離れ、ハノイへ
最終日は4日間で最長の305.7kmでした。標高207m地点を早朝5時51分に出発し、ハノイへ戻りました。
最高標高は1,155m、累積標高は2,803mです。山を越えながら長い帰路を走る、旅の締めくくりにふさわしい一日でした。
平均速度は38.8km/hまで上がっています。山岳区間を抜け、ハノイに近づくにつれて走行ペースが変化したことが分かります。
最終的に標高43mの地点へ戻り、4日間のルートが一本につながりました。


カオバンをバイクで走って感じたこと
距離よりも時間に余裕を持つ
地図上では近く見えても、山道では平均速度が上がりません。休憩、給油、写真撮影の時間も含め、日没よりかなり前に到着できる予定を組む方が安心です。
給油できる場所を早めに確認する
大きな町を離れる前に燃料を確認しました。山間部にもガソリンスタンドはありますが、営業時間や在庫を前提にしすぎない方が安全です。
朝晩と標高差に対応できる服装を用意する
日中は日差しが強くても、早朝や標高の高い場所では体感温度が下がります。薄手の防風着をすぐ取り出せる場所に入れておくと便利です。
数字の向こうに残る、北部ベトナムの道
4日間で936.3km、累積標高は登りだけで9,869mです。数字にすると大きな旅ですが、
実際に記憶に残るのは、山の空気や路面の感触、カーブを抜けた先に突然現れる景色です。
KMLの軌跡は、ただの線ではありません。その一本一本が、その日に見た風景と判断の積み重ねでできています。
次回は、このルートの各区間や立ち寄った場所について、写真とともに詳しく紹介していきたいと思います。
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